この記事は、私、ネルソン水嶋(水嶋健)が、外国人としての8年間のベトナム在住経験と、多文化共生マネージャーとしての活動と学習で得た知見に加え、AIの助けも借りて制作した記事です。日本に技能実習生や特定技能として来日が増える外国籍の方との信頼関係構築を念頭に、誰でも・今日から使えて・汎用性が高く・各言語でよく使われるフレーズをまとめました。
*
職場でのコミュニケーションにおいて、「笑い」は最強の潤滑油。
特に、言葉や文化の壁がある環境では、一緒に笑い合うことでその壁が一気に低くなる瞬間があります。普段は真面目な顔で仕事の指示を出している日本人の上司や先輩。そんなあなたが、とっさに、彼らの国の「若者言葉」や「現地のスラング」を使ってリアクションしたら、どうなると思いますか?
想像してみてください。
いつもは「安全確認よし」「報告をしっかりね」と言っている上司が、ベトナム人実習生の報告を聞いて、目を見開きながらベトナム語で「マジで!?(Thật á!?)」と叫ぶ姿を。日本人からすると、普段は母国語しか話さない外国人が「マジで!?」と叫ぶと、不意を突かれて笑ってしまうはずです。
その「予期せぬギャップ」は、彼らにとって衝撃的なサプライズです。「この人、面白い!」「私たちの言葉を知っている!(しかも若者言葉を!)」というポジティブな感情が爆発し、職場の緊張した空気が一気に和みます。
これは、単なるウケ狙いではありません。
心理学における「自己開示」と「歩み寄り」の要素が含まれる、高度なテクニックです。相手の懐(ふところ)に飛び込むことで、「この人には本音を話しても大丈夫だ」という心理的安全性を一瞬で構築します。外国人がスラングを話すとウケる――、これは、海外に長く住まれたり、日本で外国人の方と関ったりした方の多くにも、近しい体験があるのではないでしょうか。
今回は、「現場でウケるスパイス的なリアクションフレーズ」を全13言語・国別に紹介します。教科書通りの綺麗な言葉ではありません。明日からすぐに使える、ちょっと砕けた、だからこそ愛される「生きた言葉」たちです。
なお、ギリギリを攻めたスラングはここでは割愛します。今回紹介している言葉を切り口に、ぜひ、普段接している相手に聞いてみてください。
1. ベトナム語:語尾のトーンで感情を乗せる
私が8年間暮らしたベトナム。地域の違いもありますが、彼らの会話はまるで歌のように抑揚があります。恥ずかしがらずに、声を裏返すくらいの勢いで言うのがコツです。
Thật á!?
読み方:タッ ア!?
意味:マジで!?(驚いたとき)
「Thật(タッ)」が「本当」、「á(ア)」が驚きの助詞です。ポイントは、語尾の「ア!?」を思いっきり高い声で、疑問を投げかけるように上げること。「ええっ!?」というニュアンスを込めてください。
Đỉnh!
読み方:ディン!
意味:半端ない! / 最高!
若者が使う「最高」「頂点」という意味のスラングです。「Đỉnh chóp!(ディン チョップ!)」と言えば「神レベル」というニュアンスになります。
Giỏi quá!
読み方:ゾイ クア!
意味:上手いね!
「Giỏi(ゾイ)」は「上手、賢い」、「quá(クア)」は「〜すぎる」。「賢すぎる!」「上手すぎる!」という最上級の褒め言葉です。親指を立てて(サムズアップ)、満面の笑みで言いましょう。照れ笑い、必至です。
上司から母国語での褒め言葉は、ときに給料や福利厚生以上の報酬になり得ます。なぜなら、そこには人と人とのコミュニケーションがあるからです。
なお、カタカナ表記をしていますが、地域の違いもあります。これはベトナムに限った話ではないため、それこそコミュニケーションをとりたい相手から、彼らの国の、彼らの地方の発音を直接教えてもらうのがいいでしょう。
*
この続きを読む場合は、以下のリンク先(noteの記事)からお読みください。













